偕楽園の特徴と魅力

偕楽園の特徴と魅力

  • 四季を通じて楽しめる庭園
  • 歴史を感じる庭園
  • 成長を続ける多様で広大な都市公園

偕楽園公園を愛する市民の会は、偕楽園公園の魅力を活かしたさまざまな活動をする とともに「偕楽園公園を日本一の都市公園にしよう!」という活動をしています。

「四季を通じて楽しめる庭園」
 偕楽園は初春に100種3000本の梅が順次咲き誇る梅の名所です。日本有数の梅園として、梅の種類の豊富さ、古木が多数あること、開花時期が長いことが特徴です。
 偕楽園の魅力は、中心にある好文亭の質素でありながら工夫を凝らした端正なつくり、好文亭と見晴し広場から見る雄大な景観、広大な自然を活かしつつ、全国から取り寄せた様々な草木の配置、桜、つつじ、萩など4季の花々、吐玉泉・玉竜泉など自然の湧水を活かした泉の配置、など日本三庭園の1つと取り上げられるだけのことはあります。

「歴史を感じる庭園」
 偕楽園は水戸藩9代藩主・徳川斉昭の発案で作られました。他の大名庭園が歴代の藩主による改装を重ねて作られたのに対して、明治維新の先駆けとなった幕末水戸藩の名君・斉昭公の思想に基づいて作られました。

  1. 「軍旅の用」に供するための梅林
  2. 日本最大の藩校「弘道館」と表裏一体をなす 「一張一弛」で「民と偕(ともに)楽しむ園」という名称、広く藩民を招いた行事の開催、藩民への公開
  3. 好文亭の各所に掲げられた斉昭公直筆の額と好文亭内の施設や吐玉泉・玉竜泉に施された斉昭公の新技術
  4. 京都嵯峨の竹、斉昭公に寄せられた庭木、薩摩藩からの竹材と霧島つつじ、仙台藩の萩

「成長を続ける多様で広大な都市公園」
 偕楽園を核として偕楽園公園が設定されました。創設時に偕楽園の一部であった桜山と丸山、偕楽園下のかつての水田、偕楽園からの借景であり、創設時には偕楽園の延長部であった千波湖、かつて千波湖に流れ込んでいた桜川、沢渡川、逆川周辺の田園地帯を一体として約三〇〇ヘクタールを公園に指定しました。完成すれば世界第二位の広さを持つ都市公園になります。
 ここには市民の憩いの場として親しまれている千波公園、梅の時期に賑わう田鶴鳴梅林と窈窕梅林、各種行事や野外活動に使われている四季の原、都市の中と思えない湧水と谷の自然を見せる逆川緑地、駐車場がすでに整備されてきました。
 これからは沢渡川、桜川上流部の河川整備と周辺緑地整備が行われます。